ヨガの恩恵

ヨガインストラクター yoka

あぐら

ヨガのアーサナ(ポーズ)は、もともと瞑想をするときにとるあぐらの姿勢から始まりました。

ヨーガスートラというヨガの経典に書かれているヨガの8支則の順番にそれが表れています。ヨガの8支則とは、ヨガを深めるための8段階です。(ちなみに最後の8番目、ヨガの最終目標は『サマディ』(悟り)です)

1番目、2番目に、してはいけないことやしたほうがいいことなどの道徳的なことが書かれています。3番目にアーサナ、ここでいうアーサナとはいわゆる現代のわたしたちが行っている体を動かしポーズをとることではなく、4番目からの瞑想を深めていくときの基本姿勢となるあぐらの姿勢を正しく快適にとる、ことを表しています。

このあとの4番目から、プラーナーヤーマ(呼吸法)、その後の瞑想へと繋がっていきます。

あぐらが不安定であったり、股関節に違和感があったりすると、瞑想に集中できず、ヨガの効果が得にくくなることから、まずは快適にあぐらをとれるような体作りが必要となり、徐々に現代のような体を動かすアーサナへと発展していきました。

 

このようなことから、あぐらはヨガの基本となる姿勢と考えられますので、わたしのクラスでは、あぐらから始めるときはできる限りみなさまのあぐらの姿勢を確認させていただいております。
股関節が硬い、腰痛がある、膝に故障がある、体幹が弱いなど、様々な要因からあぐらの姿勢が整いにくい方が大勢いらっしゃいます。
正しい位置がわかったら、あぐらになるときはその姿勢を常に意識してみるようにしましょう。
あぐらを正しく整えるだけでも体幹のトレーニングになります。
いつも意識してあぐらを整え、ヨガを継続的に続けていただくことにより、あぐらを快適にとることができない要因が徐々に解消され、いつのまにかラクに正しくあぐらの姿勢をキープすることができるようになっていきます。
そのような方を今までたくさん拝見してきました。
みなさんのお体が徐々に変わっていくのをみなさんのおそばで拝見させていただくのは本当に幸せなことです。
 

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ブロックなし

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ブロックあり

 

快適なあぐらのために、お尻の下に高さを出し、膝をできるだけ床へ近づける、可能なら床へおろすようにしてみましょう。膝が床から浮いているために股関節に足の重みがかかり、股関節周りに余計な力みが生じます。タオルを丸めても、ヨガマットを丸めてもクッションでも、ヨガブロックでももちろんOKです。

わたしもブロックがないと膝は床へ降りませんし、しかも高さに左右差があります😵

 

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YOGAWORKSのブロックはお値段も手頃で適度な重みもあり、使いやすいです。

 

ブロックって何に使うの?とお思いかと思いますが、フローヨガやパワーヨガのように1呼吸1動作で動いていくヨガのスタイルの場合は使う暇がありませんが、アライメント(骨の配列)を正しく整え丁寧にポーズをとりキープを長くとっていくようなヨガのスタイル(ハタヨガやアイアンガーヨガ)の場合はあると大変便利で、しかも怪我の予防にもなります。

人それぞれ体が違いますので、ポーズをキープする前にご自身の体に合わせてブロックの高さを変えて使用します。