ヨガの恩恵

ヨガインストラクター yoka

開脚前屈の動きを妨げる原因〜その③ハムストリングス

ハムストリングスとは、腿裏側の筋肉の総称です。体を前へ倒すとき、この筋肉が硬いと倒れにくいのは想像がつきやすいかと思いますし、実際、前屈が苦手だと感じていらっしゃる方は前屈をしたときにつっぱり感を感じる部分でもあるかと思います。

この筋肉が硬くなる原因はいくつかあります。ひとつはデスクワークなどで座りっぱなしで前かがみの姿勢が長時間続くことにより股関節の血流が悪くなり下半身への血行不全が起こり筋肉が硬くなる場合。

もうひとつはその逆の姿勢、反り腰の場合も腿裏が過剰に引き伸ばされる状態が常に続くことになりますので、筋肉が硬くなります。

また、上記のような姿勢の問題がなくても、腰部椎間板ヘルニアなどで、腰を痛めている場合や、回外足といって、足が小指側に傾いている場合にもハムストリングスが硬くなります。

ハムストリングスの起始部は坐骨です。

ですので、その②でご紹介したように、お尻が硬い場合は、やはりハムストリングスも硬いと考えられます。

ハムストリングスは腿裏の3つの筋肉の総称で、膝裏の外側寄りで停止するものと膝裏の内側寄りで停止するものがあります。

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この起始部と停止部を知ると膝を伸ばして長座で座るときや開脚で座るとき、膝が完全に伸ばせない方はなぜなのか納得がいくと思います。

起始部であるお尻と停止部である上記2点の腱(ハムストリングスが骨に付いているところ)をほぐすだけでハムストリングス全体を効率的にほぐすことができ、膝が伸び易く、前屈もし易くなります。ハムストリングスに硬さを感じていらっしゃる場合はこれらの部位を押すと痛みを感じることが多いです。固まっている証拠ですので丁寧に時間をかけてほぐしていきたいところです。

『柔軟な股関節を作るヨガ〜魔法のyokaメソッド』では、このような解剖学に基づいたセルフマッサージも取り入れ、科学的にみなさまの体を変えていきます♫