ヨガの恩恵

ヨガインストラクター yoka

(ポーズ解説)ボート漕ぎ~腸腰筋

実際のクラスで取り入れるポーズのひとつです。

足の付け根、股関節前面の筋肉(腸腰筋)を使って体を倒したり起こしたりを繰り返す動きです。

吐く息で体を倒し、吸う息で起こします。

これにより、その裏側の筋肉、股関節背面の筋肉が緩みやすくなり、使った腸腰筋も収縮させた後緩みやすくなり、前屈を深めることができます。

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腕は床と平行のまま、内腿を寄せ合いかかとで床を押し、背筋を保ったまま体を後ろに倒していきます。頭頂を背骨の延長線上に保ちましょう。後ろに倒れてしまうのではないか、という恐怖心から首を前に動かしがちです。足全体で床を強く押し、体幹で頭の重みも支えることで、体幹レーニンにもなります。起きるときも、勢いをつけず、足の力を緩めず内腿を寄せ合い体幹を働かせ、ゆっくりコントロールしながら起こしていきましょう。

腸腰筋はヨガの様々なポーズを安定させるのにとても大事な筋肉です。特にダウンドッグでは、腸腰筋を働かせてお尻を高くあげることで体の背面全体を心地よく伸ばすことができ、ダウンドッグの効果が得られます。腸腰筋の力が弱いと、ダウンドッグをしている間中肩や手首に負担がかかり、呼吸もしにくく、辛いだけのポーズになってしまいます。

股関節の硬さと腸腰筋の弱さは比例していることが多いです。腸腰筋は腰から骨盤の中を通り股関節の腿の骨に繋がっている筋肉と骨盤から股関節の腿の骨に繋がっている筋肉です。股関節に硬さを感じている場合はこの腿の骨の動きが悪くなっていて、そこに繋がる腸腰筋の働きを阻害し、筋肉が固くなり弱くなります。

逆のこともあります。腸腰筋が弱って筋肉が固くなってしまい、股関節の可動域を狭めている場合もあるかもしれません。

「柔軟な股関節を作るヨガ〜魔法のyokaメソッド」では、股関節周りの固まっている筋肉をまずほぐして緩め、動かしやすくしてから養い、柔軟性を高めていきます。