背筋を伸ばす
ヨガのレッスンの中でわたしたちインストラクターは何度も「背筋を伸ばして」とお伝えいたします。
背筋を伸ばすためには、体幹の筋肉を使います。
体幹筋はインナーマッスルで、骨盤底筋群、横隔膜、多裂筋、腹横筋の全てを指します。
年齢を重ねるにつれ、この体幹の筋肉が衰えてくると徐々に腰が後ろに倒れ、背中が丸くなり、前傾姿勢になっていきます。
年を取ることは止めることは出来ませんが、体幹筋を鍛え、背筋を真っ直ぐに保てるようにすることはできそうです。背筋がピンと伸びているだけでも若々しく見えますよね。
普段から背筋を伸ばし姿勢を良くする意識を持って日常生活をしていただくだけでも体幹筋は鍛えられます。
もちろんヨガの様々なポーズで体幹筋を鍛えていくこともできます。
この体幹筋はわたしたちの体の中で背筋を伸ばす以外にも様々な働きをしてくれています。腸のすぐそばにありますので、便を外に押し出すのにも活躍してくれています。便通にお悩みの方には体幹の筋肉が弱いことが多いです。ヨガをすると腸が活発に動くことがありませんか?体幹を使い、体を動かしている証拠です。ヨガを行うことにより、体幹筋が働き腸が刺激されているのです。
また、背骨の腰部に位置する腹横筋や多裂筋は上半身を支える役目があり、これが弱ると腰痛の原因になります。
骨盤底筋群は骨盤内の臓器(直腸や子宮など)を下から支え、尿道や肛門、膣を締める役割があります。
また、脊柱はエネルギーの通り道で、真っ直ぐ伸ばすことにより、エネルギーがその道を通ってスムーズに体の中を循環し、曲がっておりますとそこから先へはエネルギーが滞る、と考えられております。
スムーズにエネルギーが循環されますと、脊柱にあると考えられている7つのチャクラに働きかけ、自律神経が整います。
ヨガを楽しむだけで美しい姿勢と穏やかな心が保てます🎵