ヨガの恩恵

ヨガインストラクター yoka

内観

ヨガのクラスに参加されたことのある方は、動き始める前に姿勢を整え、「今の呼吸(あるいは体の状態)を観察しましょう」とインストラクターが言うのを良く耳にするかと思います。そういった言葉がけがなかったとしても、ヨガのクラスはあぐらかあおむけか姿勢はどうあれ、少し静かな時間を過ごしてから動き始めます。
これは自分自身の内側と向き合うこと、いわゆる内観、を促しています。

同時に、外側に向いていた意識を自分の内側に向け、集中力を高め、これから行うヨガの効果を高めることもできます。

そしてクラスの最後にもまた内観をし、ヨガが自分の心身へ与えた影響を主観的、時には自分の外側から自分を眺めるように客観的に見つめます。

 

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この『内観』。

これがヨガが自己肯定感を高める、と言われていることのひとつです。

内観は最初と最後の静かな時間だけでなく、実はアーサナを行なっている間中続いています

自分の内側とダイレクトに何にも邪魔されずに向き合うことになりますので、ありのままの自分を受け入れることに繋がるのです。

自己肯定感が高まると相対的な幸福感が高まります

幸福を感じるレベルが下がるのとは違います。

今でも鮮明に覚えています。わたしがヨガを最初に始めて2ヶ月ほどたった頃、台所の洗い物をしていた時に体の奥のほうから湧き上がるような幸福感を感じたことがあります。

人生初めての経験で、とてもびっくりしました。その時はヨガとその経験を結び付けて考えませんでした。当時、腰痛と婦人科系の病気を患っていてオステオパシーに通っていたのですが、そこの先生に何気なくそのことを話したら、ヨガを始めたからじゃないですか、と言われ、なるほど、と思いました。

 

この経験は、それまでいかに自分が自分自身に意識を向けずに生活をしていたか、ということの証でもあるのかと思います。

この後現在にいたるまで、同じ現象は残念ながら経験することはありませんでした。

おそらく、内観が日常になったからではないか、と考えられます。